今回は、初期ファミコンソフトの懐古とご紹介。
幼いガキどもの友情ブレイカーとしてもなかなか機能した恐怖のタイトルです。
アイスクライマー(FC)
何故かこの頃のゲームには、協力プレイ(協力してゲームをクリアする)もできるが
骨肉のデッドヒートをすることも可能とするゲーム性のソフトが結構存在した。
同年代で言うと「マリオブラザーズ」や「バルーンファイト」等が当てはまる。
今回は同様なゲーム性の「アイスクライマー」をピックアップさせていただきたい。
このゲーム、パッケージの絵柄はかわいい系だし、
ゲーム画面もなかなかにかわいい(FCはほとんどがそうなってしまうが)感じで、
2人で協力してプレイすることができるのだが・・・・・
プレイの進め方1つで仲間が殺し合いのデスゲームの参加者へと早変わりしてしまう。
なかなかにデンジャーでアブノーマルな趣向性を持ったゲームなのである。
基本的には縦にスクロールさせていく面クリア型アクションゲームであり、
プレイヤーは木槌を持ったエスキモーを操作し、上へ上へと進んでいくゲームである。
並みいる敵や上に進むために邪魔となる壁(上への移動を阻む破壊OKな壁)を
北斗の拳もかくやという程の物理力(木槌)で蹴散らしていくという
バイオレンスさを売りにした力こそ正義のゲームでもある。
テレビ画面上では、3階層分くらい(うろ覚え)が表示されており、
そこからさらに上へ行くと、画面が縦に(上の階層に)強制スクロールされる。
(例:1~3階が表示されている時、プレイヤーが3階から4階に移動すると、
画面表示が2~4階層ないし4~6階層に強制的に切り替わる感じ)
この際、画面スクロールで表示されなくなる階層に取り残されているプレイヤーは
強制的に死亡となってしまうルールとなっている。
普通、二人でプレイする際は協力して着実に確実に上の階層を目指していくのだが、
1人が(ないし二人ともが)修羅に目覚めた時、そこは殺伐とした戦場へと変わる。
お互いがお互いを置いていこうとして、相手よりいかに早く上へ行くかの
非情なデスゲームと化すのである・・・・・・
(画面の強制スクロールに相手を巻き込むための対戦ゲームになる)
この手のゲームの凄いところは、別に協力モードと対戦モードとで
最初に選ぶモードによってゲーム内容が異なっているのではなく、
プレイの仕方1つでゲーム性が変わってしまうところにある。(モード選択なぞ無い)
そのため、にこやかに協力プレイをしていた2人が、そのすぐ一瞬後には
殺し合いに身を投じるという早変わり(心変わり)ができてしまう。
お互いの裏切りの可能性を頭に置きつつもにこやかに協力プレイをするという、
純真な子供達に一歩先の欺瞞と裏切りに満ちた大人の世界を垣間見せるような
所業の数々・・・・・なかなかに任天堂様も鬼畜である。
実際、意思疎通無き突然のゲーム性の変更(裏切り)によって、
プレイヤー間の仲が険悪になる事態が発生することもあったりした。
普通はその場での言い合いレベルで、悪くても翌日に口きかない程度で収まるのだが、
稀に絶望的に修復不能な仲に発展するケースも・・・・・あったらしい。
こういった事情から、表の顔と内心は異なるんだよ?という現実を教えてくれる
ちょっと早過ぎる情操教育を押し付けてくるおませさんなゲームだ。