おおよそ1年程前に世間を賑わせたあのソフト・・・・・
まぁ現行ハードのゲーム機を持っていない私には全く関係無かったんですが、
良くも悪くも色々なウワサが飛び交い、少し興味深げに聞いてはいました。
懐かしさのあまりに少しだけプレイしたいな~との思いもありました。
しかしながら、わざわざゲーム機本体を購入する程の熱は無かったのですが、
今さらながらに話題にしたくなったので、ちょっと昔を偲びつつ語りたいと思います。
ドラゴンクエストⅢ (FC版)
もちろん、私が語る以上は初代(ファミコン版)についてである。(笑)
当時、世間はまだ昭和の時代であり、私は小学生だった・・・
何をいわんやと思われるでしょうが、時代が違った。(当然ですが)
正直、まだ当時はゲームの世界にライトユーザーと言われるような層はおらず、
やる人とやらない人はハッキリと分かれていました。(ガキの多くはやってたけど)
また、少しだけ時期が違います(1年くらい?)が、「24時間戦えますか?」で
有名なリゲインの歌が流行ったりする等、その時代背景は今とは全く異なり、
(長時間)働くことが美徳とされ、土曜日もまだ休みではありませんでした。
こういった世の流れが今しばらく加速・継続していく1988年に発売されたのが、
「ドラゴンクエストⅢ」になります。
一応私はドラクエⅠもドラクエⅡもファミコン版でプレイしたことはありますが、
家にあったからプレイしただけという感じで、Ⅰはクリアしたことが無く、
Ⅱもラストダンジョンまでであきらめ、最強の復活呪文※で
かろうじてラスボスを全殺ししてやったことがある程度でした。
※当時はセーブ機能は無く、パスワード制でした。
しかしながらドラゴンクエストⅢは、今までとは異なりました。
先ず、世の中の受け止め方がそれまでとは違ったと感じました。
前述したようにゲームにおいてのライトユーザーと言う層はまだいないのですが、
インターネットも無い時代に目につくCM流したり、ニュースになったり等
随分と世間を騒がせていたように思います。
夜中からの徹夜組が(私の中で)認知されたのもこのゲームからになります。
私は一度も経験ありませんが・・・・・(悲しいことに仕事での完徹はあるけど)
今では当たり前のマルチ展開もこのあたりからされ始めたような気がします。
話の繋がりは全くありませんが、アニメ版のドラゴンクエストとか好きでした。
ゲームの恐喝パクリの事件もチラホラ聞こえるようになる等、
不良漫画全盛期時代の世の中はなかなかに不穏な空気感もあったものですが、
ガキの時分からすると今と比べ不便さは多々ありはすれど、
非情に面白い時代だったな~と思えます。
また、ゲーム(特にロープレ)に対しての私自身のアプローチも違いました。
確か、実際には兄貴の所有物だったと思うのですが、かなり主体的になって
のめりこんでいました。(プレイ時間は限定的になってましたが)
コレ以前の印象深いロープレと言われると、パっと思いつくものがありません。
自分の年齢的なものもあるかもしれませんが、このゲームをプレイして以降
ロープレを楽しむ傾向が増したように思います。
(発売は逆だけど、女神転生も本ソフトをプレイした後に手を付けた)
よくよく思い出しますと、それ以前のテレビゲームは、
どちらかと言うと友達とわいわいして遊ぶ遊具の1つだったと思っていました。
しかし、これ以降JRPG全盛期時代の幕開けと言えるくらいにロープレが作られ、
ゲームはお一人様でも十分に楽しんでいけるものだと私の認識も変わりました。
(格ゲーやその他一部のゲームを除く)
小学生時代は夏・野球、冬・サッカーの部活を(クラス内強制で)やらされ、
中学・高校時代はスラムダンクの影響でバスケットをしていたので、
平日は帰宅後~就寝までが勝負であり、そこに勉強がはさまる余地はありません!
たぶん攻略本を始めて見たのもこの頃くらいからで、
実際には攻略に役立てると言うよりも、読み物的に関心を持つようになり、
その傾向は今もあります。結構面白いですよね?攻略本って。
(逆に言えば、つまらない攻略本は駄本である!)
・・・・・ちなみに、夜中にこっそりと親の目盗んでゲームをし出すのは、
この後あたりからだったと思います。(そして当日中にメッチャ怒られるまでがセット)
そんな風に、時代・年齢・内容とハマる要素が勢ぞろいしだした時期に
プレイした本作はなかなかに思い出深い存在で、1本道のストーリーがありつつも、
パーティー編成の自由度もあると言うのは結構珍しかったんじゃないでしょうか?
自分の好みの職業編成ができたり、男女間で少しだけ装備可否が変わったり等、
自己カスタマイズができる仕組みは、一層の没入感を与えてくれました。
広過ぎない心地良さ程度の自由度が、当時の自分にはちょうど良かったと思います。
(ストーリー、キャラ性は薄まりましたが、私はかなり好きでした)
思い入れがあるからこそゲームにもアレコレ思うお年頃であり・・・
初期装備でけちぃ装備・金額しかよこさない王様に疑念を抱いたのも、
全滅になった際に運び賃として半分がめられるシステムに闇を察したのも、
雇われ魔王のバラモスに悲哀(らしき感情)を感じたのも、
この頃だったように思います。(我ながら、なかなかに嫌な小学生だな・・・)
Ⅰ、Ⅱが何となくで「プレイしたことはある」程度なのに対し、
Ⅲはガッツリ遊んだので、ある意味初めてのドラクエと言っても過言ではない!
そのため、私がドラクエⅢに求めるのは当時の思い出の再体験であり、
悪く言えば懐古厨に該当する類のものなのでしょう。
これに対し、昨年の新ドラクエⅢは(私にとっては)コレジャナイ感が強くて、
情報を知るごとに興味が薄れていきました。
まぁ、わざわざ手直しして出すんだし、改変することに理解はしますが、
ドラクエⅢに声はいらんだろう(想像の余地がなくなる)と思うし、
ゲームグラフィックが綺麗になったがために画面がより殺風景に感じるし、
戦闘画面では迫力的なモノを出そうとする努力・考えが皆無だし~と、
写真を見たり情報を聞いたりするだけでは感じました。(間違ってたらごめんなさい)
今やるなら、スーパーファミコン版のドラクエⅢをプレイしたいですね。
昔を感じつつ、適度に利便性・グラフィックが向上してそうで。
あと、うちのゲーム環境にも無条件で適応できるので!(笑)
どっかで安く売ってないかなぁ・・・・・