フィリピンより帰国しまして1週間。
久々の海外となったフィリピン留学を経て、
色々と思った事を書き残したいと思います。
自分が行ったのはセブ島になり、マニラ(首都)は
飛行機の乗り換えで寄っただけなため、空港にしか滞在していません。
そのため、自分の印象は全てセブ内のことが基準になっています。
先ず、「セブ」と言われてみなさんはどんなイメージを持つでしょうか?
何となく常夏のリゾートビーチ的なイメージを持っていないでしょうか?
私自身はセブと言う地名に何となくでそんな印象を持っていました。
留学先の候補地として選択肢に上がってきた際には、
リゾート地と留学地のイメージが合致せず不思議に感じましたが、
そもそもの自分の知識不足とイメージ誇張に起因したものだと理解しました。
リゾートビーチも普通にあるのですが、それは海沿いの一部に集約され、
正確にはマクタン島というセブ島と橋で繋がっているでっぱり部分になります。
空港がある場所で、空港名称もマクタン空港と言うのがセブの空港になります。
また、リゾートとは少し異なりますが、セブ島南部にはジンベエザメと泳げる
有名なアクティビティを楽しめる場所もあり、このあたりが観光地となります。
では、実際に留学先となったセブ島内陸の実情はと言いますと、
私見では「セブ」と言うより「フィリピン」で連想される場所に近く、
雑然としたアジアの街並みといった感じでリゾート感はありません。
ただ、自分はリゾート地に興味無かったので、かえって面白かったです。
(多少雰囲気が分かりそうなのは、下記記事あたりの写真とか)
1.フィリピン(セブ)に対してどう思ったか?
留学目的で行ったということもあり、生活環境がかなり学校寄りとなりました。
平日は夜にちょっと近場に出かける程度で、
休日もそこまで観光を満喫できたわけではありません。
限られた時間・環境の中での感想となります。
先ず思ったのは、関わった人がみんな親切だと言うことです。
これは学校関係者だけではなく、お店の店員さんから道行く人まで、
実際に私が話し掛けた人に対する印象です。
無法地帯と言う程ではありませんが、そんなに治安が良いわけでもなく、
私自身は過去訪問した海外の中では一番注意をして過ごしていました。
実際にすり被害の報告は聞きますし、雰囲気が危なそうな所もありますが、
危うきに近づかずな私の方針もあってか、非常に良い人ばかりの印象です。
ジプニーでいくらか乗務員に確認してたら、横合いからあんた学生?みたいな
ノリで話しかけて来たおばちゃんが、学生(語学学校留学生含む)は
ディスカウントしなきゃダメでしょ~と乗務員に食ってかかってたのとか
印象に残ってます。お礼言ったら笑ってくれました。
そして、自分としては新鮮な衝撃のあった驚きの感想としましては、
あくまで私が関わった範囲内ではという限定はありますが、
ドゥテルテ前大統領の凄い人気にびっくりさせられました。
(逆に、現政権は全く評価されていない。むしろ汚職等の嫌悪感マシマシ)
何かと諸外国(日本含む)からは問題視されるドゥテルテ前大統領ですが、
やはり昔のフィリピンは凄く治安が悪かったらしく、
冤罪を含めた行き過ぎた対応はみなさんも知る通りだと思いますが、
治安回復・維持への効果は絶大で、まさにマフィアも震え上がらせて
足を洗わざるを得ないような状況に追い込んでまでした成果は凄まじく、
現地で強く評価されている印象です。
こういった生の現地の人の声を聴けたのは凄く興味深い内容ばかりで、
思ってもみなかったフィリピン人の感想を聞けて面白かったです。
ただ、最近はまた少しづつ治安が悪くなってきたとこぼす人もいました。
物価もだんだんとあがってきてますし、今の時期にフィリピンに来れたのは
良かったのではないかと個人的には思っています。
ショッピングモール等は流石に綺麗に整備されていますが、
街中は雑然とした様子で、道も凸凹が目立ち、野良犬や野良猫が徘徊しています。
一部では路上で毛布敷いて寝ている人達も見ましたし、
大気汚染もそこそこあったようで、埃舞う街中は目や喉をやられますし、
異臭を感じるような場所も広く存在します。
生活環境は決して良くはないのだろうなと思いました。
(逆にカントリーサイドに行けばもっとマシな環境かもしれません)
とりあえず、街中を歩き回るなら、サンダルではなく靴をお勧めします。
また、荷物への注意(体の前に回す、放置しない等)や、
危険な場所・時間帯の行動には危険を伴う可能性があることを考慮して、
自己責任で判断・実行することが必要だと思います。
2.語学留学の実態について
セブ自体の感想でもありますが、非常に日本人が多いです。
大き目なショッピングモールみたいな人の集まる所では、
確実に何度も日本人と遭遇します。(と言うか普通に見かけます)
フィリピン人はみんな英語が話せるので、地域として英語環境ではあるのですが、
日本語が聞こえたり、日本語を見たりすることは非常に多いです。
学校内ともなれば、その比率とともにさらに日本っぽい感が増強され、
少々英語脳を作るのには適していないのではないかと思います。
(日本国内と同様に、結局日本語で考え変換して~の延長になってしまう)
経験したことはありませんが、日本国内で英語合宿をしている雰囲気に近いです。
ただ、そのコストパフォーマンスは他の国での留学とは比べ物にならず、
マンツーマン授業があるのもフィリピンくらいな気がしますので、
気軽な海外体験と言う意味も含めて、私としてはオススメできます。
(超初心者~中級者あたりまでが対象)
また、日本人が多いと言うことは、ハードルが下がることでもあるので、
人によっては好意的に見ることもできる点だと思います。
留学・ワーホリ※のエージェントあたりも、英語圏へのワーホリ予定者に対し、
先ずはフィリピン留学で英語力アップさせませんか?と
大々的にアピールしているように思えますし、そこそこ環境は整ってます。
物価が高くなるまでは、語学留学の登竜門的な位置づけになりそうではあります。
※ワーキングホリデー:30歳以下までが取得可能な1年間の通学・就労可能ビザ
私自身は4週間のセミスパルタコースの学校に通いましたが、初週は大変でした。
8時前から18時頃まで昼2時間くらいの休憩以外ぶっ通し※で
授業がありますので、分からなくても復習をする時間も(気力も)無い状態でした。
※朝は8時前に単語テスト、昼は昼食休憩+空き1コマが連続であった。
人によって最適な勉強スタイルは異なると思いますが、
授業コマ数を減らして予習・復習をもっとして、授業密度をあげるのも
1つの方法としてアリだなとは感じました。
後、個人的にはマンツーマンレッスンオンリーにするのではなく、
グループレッスンも1~2つくらいはあった方が良いと思います。
他の人と一緒だと、良い意味での刺激を受けたり、授業進行への妨げとならぬよう
頑張らなきゃという強迫観念的なものを感じれたりするので、
それはそれで良いものだと思います。(あくまで主はマンツーマンですが)
地域や学校ごとに環境は異なりますが、概ね言えることとしては、
・設備に違いはあれど、おそらくどこの学校にもプールとジムがある
・シャワーの勢いが弱い、トイレで紙が流せない、自販が(個人冷蔵庫も)無い、
など日本の充実した環境には多々劣るが、我慢が出来る範囲内
(逆に我慢できなそうなら、グレード上げて他の学校にするか他国を検討して下さい)
・食事については要情報収集。ただ、良くても不味くは無いが飽きはくるメニューかも
・時期やロケーション等によっても違いますが、日本人は多いものと思って下さい
また、コレは個人的な感想(万人の意見ではない)になるのですが、
セブ留学期間が長すぎると環境に飽きがきそうに感じました。
授業や学校生活は楽しんで取り組ませてもらっていましたが、
平日はほぼ学校内のみ(敷地内に学校も寮もあり、3食付き)で1日が終わり、
休日も泊りがけでどこかに行くようなことはしませんでしたので、
学校の内容が悪いとかセブが悪いとかではなく、
その生活スタイルに飽きがきそうでした。
そのため、英語学習の進捗度は物足りなくても、期間としての4週間は
ちょうど良いくらいに感じました。刺激にもなりましたし。
今だから思う最適期間は、3週間学校+1週間旅行といったプランが
私自身にはベストフィットしそうに思いました。
後日、かなりくだけた感じの感想も別途まとめたいと思います。