今回はセブ滞在中の筆者による現地リポート兼トラブル体験記。
安くて、（来るのが）早くて、便利な、某有名牛丼屋みたいなキャッチフレーズの
ジプニー※の利用にまつわるお話をさせていただきます。
※フィリピンにおける庶民の味方。一回あたり１０～２０ペソくらいで利用できる便利な交通機関。色々なルートの便があり、所定ルートをぐるぐると走っています。
ここのところは、Grab※という便利で有名なタクシーアプリがあるため、
それを使ってタクシーを足にすれば万事問題無しではありますし、
日本と比べれば驚く程安いので、複数人利用時は殊更に便利ではあるのですが、
１人旅行であり、かつお金も節約したい、もしくは現地の雰囲気を楽しみたい、
等があれば、俄然ジプニーが現地の足の最優良候補になります。
※タクシーの手配アプリで観光ガイドや留学先学校等でも推奨されています。事前に乗降場所の指定と値段まで確認でき、ドライバーも登録制なためにめったなことを起こす可能性が低く、安全性の面でも利点があります。海外使用可なスマホに導入しておけば足に困ることはありません。
このジプニーですが、初心者・・・特に海外に不慣れで英語も堪能ではない
日本人には少しハードルが高いと思われがちです。
その理由として主に下記があげられます。
- どこに向かうのか分かりづらい
- 決まった停留所が無く、乗降の際に車を停める必要がある
- すり、ひったくりの類が出ることがある
そのため、利用する際には事前の下調べ・確認をしっかりした方が良く、
少なくてもどこに行くルートなのかは理解して乗る必要があります。
私も現在フィリピン留学中なのですが、おひとり様にて移動しようと考えた際、
その破格ともいえる安さと利便性、そして現地雰囲気を楽しむという一挙三徳的な
このジプニーを使ってみることにしました。
（あと、私はスマホを海外で使えるようにしていないので、Grabが使えないという事情もあります）
とりあえず、滞在先の学校から水族館（セブ・オーシャン・パーク）※に行くために、
その往復でジプニーを使ってみた（実際には乗り換えて他のバスも利用）のですが、
復路の際に盛大にやらかしました！
※セブ・オーシャン・パークについては、以下で感想書いてます👇
往路の際は、何番の車両のルートなら行けるのか（候補が４ルートくらいあり）を
しっかりと調べており、学校最寄りの大通りから楽に拾えました。
問題は復路の際で、行きの際に下車ポイントがどのあたりなのかを
乗り換えバスのバス停までの方向・距離のためにだいたいで把握していたのですが、
はっきりとした下車ポイントのロケーションを分かっていませんでした。
そのため、帰りの際にどこで対象のジプニーが拾えるのかが分からず、
対象ルートのジプニーを探して延々と歩き回りました。
ジプニー自体はいっぱい走っているものの、お目当てのルート便が見当たらない！
また、どのストリートや区間なら走っているのかの確信が無いため、
対象のジプニーが来るまで待つという方法も取れない！
とりあえず、何とな～く（内陸方面に）戻っていく（と思われる）方向へと歩きつつ、
有名な教会を見に行ったり（この時点ではまだ心に余裕あり）等もしつつ、
ついでに対象ルートのジプニーを探すという方法をとったのですが、
とにかく全然見つからない！！ジプニー自体は見るものの他のルートの便ばかり！
セブ・シティ周辺は特に無秩序と思える程に道がごちゃごちゃしており、
まっすぐに伸びているわけでもないので、教会周辺を抜けた後、何となく歩いてたら、
完全に自分自身のいる場所を見失いました。（平たく言えば、迷子になった）
夕飯に間に合うくらいには帰るか～等と余裕しゃくしゃくの時は思っていたのですが、
段々と夕方の時間帯になりつつあることに気づき、アレ？結構ヤバくね！？と、
そもそも戻れるのか？という不安が首をもたげてきました・・・・・
時にジプニーすらあまり見かけない大通り等も歩きつつ、
私の絶望感を一気に掻き立てたのは、前方に海が見えた時（正確には停泊した船）。
・・・・・俺って、海を背に離れる方向へと進んでいたはずでは！？
詳細ではない大雑把な地図（スマホに写真あり）を見ても、
内陸に川があったり入り江が入り込んでいるわけでもないため、
完全に自分の方向感覚や現在地にお手上げ状態となりました。
船の停留所がはっきり見えると、近くに「POLICE」と書かれた看板があったため、
藁にもすがるつもりで突撃。大の大人が「自分がどこにいるかわからない、今どこ？」
と自分のスマホの大雑把な地図を見せながら聞いた※のですが、
「ジプニーは拾えない」「タクシーを拾うべきだ」「タクシー高いからバイク便ね」と
心配してくれるのはありがたいですが、微妙に回答が求めているものと違う
警官（らしきおっさん）と謎の女性（制服ではない）。
※私の英語力で思いついたのがこのフレーズだった
私は、「トライするよ」（何を？とは答えず）と言いつつ、
で、この地図ではどのへんよ？と何度か聞きなおして、
ようやく自分の位置を教えてもらうことができました。
結論から言うと、セブ・シティのスタート地点のすぐ近くまで戻っていました。
景観が変わっていって（雑居な市場なかんじではなくなった）そのままなので、
セブ・シティからは順調に遠のいていたと思ったのですが、
結局はぐるぅ～っとサークル状に移動を続けて、ふりだしに戻ったみたいな・・・
（この間１時間以上、２時間未満で歩き続けていた・・・無駄に）
もうどうすっかな～と思いつつ、（この時点で徐々に暗くなってきていた）
ハッキリとした大通りを海を背に進む（都市部方面と思われる方向）という
漢気のあるただただ愚直にGO STRAIGHT作戦を決行することにしました。
グネグネと他の道に浮気することはしないので、どこかにぶちあたるだろうという
そこそこ考えなしのプランなのですが、（この時点で既に私の心に余裕は無いです）
なんとな～く（微妙に）真っすぐではない気がして（シックスセンス発動？）、
大きな通りに出た際に、少し左にシフトしようと左折しました。
この考えが良かったのか、結構な大きさのモールに出くわしました。
名前を聞いた覚えがあったので、地図と照らし合わせをしたところ、
自分は地図上の上方向へと進んだつもりだったのですが、かなり右方向の少し上と
いった感じに進んで来ておりました。
この辺を走っているジプニーのルートまでは覚えていなかったものの、
もう確実に帰ろうとアヤラモール（確実に直帰できるジプニーがある）行きを探し、
何とかSMシティセブ→アヤラモール→学校最寄り大通りとジプニーを乗り継いで、
無事に帰還することができました。
夕飯の時間過ぎるの確定となったので、アヤラモールで外食をしての帰還でしたが。
結構なスリルとサスペンス（自分で勝手に自爆しただけ）を意図せず体験した私ですが
自分の体験を経てジプニーに対しての必勝法を見極めた（つもり）ので、
少し不安を感じるているようなジプニー初心者様に共有したいと思います。
（ただ、ほとんどの方はGrabを使ってなくてもスマホがネットに繋げれる状態ではあると思うので、ネット使えるのであればどうとでもなると思いますが）
先ず、安全面への心構えは当然として、すり対策で荷物は体の前面に持つ、
夜間のジプニー１人乗りを避ける（私は破ってしまいましたが）等をして下さい。
その上で、最低限乗るジプニー（どの便に乗ると目的地に行けるか）を把握しておき、
乗る際は一応行先を確認して下さい。（逆方向に向かう便と間違えないため）
そして一番重要なことは、絶対に対象ジプニーが走っている通りや場所を
把握しておくことです。ジプニーは凄い数が走っているので確実に捕まえられます。
私もルート図の一部（下車・乗車ポイント）周辺を詳細地図で写真撮っていれば、
今回のトラブルに遭遇することは無かったと思われます。
また、どうしてもトラブってしまった場合（要は迷子とか）、
とにかく、有名な（大きい）ショッピングモール等に向かって下さい。
とりあえず大き目なショッピングモール等へ行くジプニーであれば、
道行く人や走行中のジプニーに直接確認することも容易だと思います。
大き目なショッピングモールですとジプニーの発着所みたいな場所がありますので、
そこから自分の分かる場所ないし帰宅便を見つけることができます。
（これさえ分かっていれば、ネット無くても交通にはほぼ困らないっス）
私もいきなり直帰しようと頓着せず、とりあえずアヤラモール行きのジプニーを探して
先ずはそれに乗るという方式をとれば、いらぬ苦労や不安を感じずに
平穏無事に帰還できたと思いますが、心に余裕が無く思い浮かびませんでした。
ジプニーであれば、１～２回余分に乗り継いだとしても５０円～１００円程度。
駄菓子を１個購入する感覚で、ジブニー体験を楽しみましょう。
まぁどうしても分からない場合や夜間等であれば、Grabに頼るのが無難ですが、
とりあえず有名な場所軽油の帰宅でOK（時間的に余裕持てる）であれば、
断然ジプニーが安いです。私のようなGrab利用しない人には言わずもがなですが。
注意点としては、細かいお金（１ペソ～１０ペソあたりの硬貨）を持っておくことと、
降車するポイントが分かりづらい可能性はあります。
（乗務員が乗車時に聞いたり、主要な場所付近で教えてくれたりすると思いますが）
これさえ踏まえておけば、ジプニー移動を楽しめると思います。
やっぱ、心に余裕を持っていないとトラブルは向こうからやってきますんでね。
（要は派手に自爆したと言うことですな、今回は）
