今回は、他の方のブログに触発されて思い出があふれてきたので、
たぶん中学頃にプレイしたスーパーファミコンのゲームについて、
多少なりとも日の目をみるきっかけに~と書かせていただきます。
いや、さすがに今さら日の目を見る云々は無理か・・・・・
カードマスター ~リムサリアの封印~(SFC)
個人的には結構好きなゲームなのですが、リアルな自分の周りでは
誰もやっていた人がいない・・・と言うか、ゲーム自体を知らない人ばかりと言う
なかなかにマイナー路線をひた走っていた3Dダンジョン系のロープレになります。
知る人ぞ知る~みたいな感じではありますが、音楽はかなり良いと、
とある筋の方々(どの筋?)からは絶賛されていたりする
(けどド・マイナーであることに変わりは無い)救いのあるマイナー?なゲームです。
販売元の売上に救いがあったかどうかまでは知りませんが・・・・・
まぁ、こんな出始めの記載で何となくお気づきの方もいるでしょうが、
このゲーム、なかなかに練られていないというか、それっぽいカッコ良さげな設定を
ごちゃまぜにしつつまとめあげなかったというか、色々と足りてない部分の目立つ、
いわゆる残念目なゲームの1つになります。
構想1日で整合性とかの見直しはしたけどブラッシュアップ的な見直しは皆無のまま
ゲームの根幹を作り出したような、はたまた基本設定はあって制作を進めているから
ストーリーとかシステムとかキャラの性格・背景を即作れとかの無茶ぶりされたのか、
ゲーム会社の事情はよくわかりませんが、音楽とグラフィックはかなり良いのに対し、
それ以外の面が素人か兼業のやっつけ仕事?と言いたい感のあるゲームです。
ただ、それは音楽とグラフィックの良さと比べて他の部分が「!?」と感じるだけで、
殊更ひどいデキと言うわけでは(たぶん)ありません。
(良くはないけど、ディスってはいないつもりです!)
このゲームとの出会いは、何かしら新しいソフトを入手しようと、
いらないソフトを持って自分の界隈のゲーム好き御用達ショップに行った時でした。
(昔、ソフトに格付けをして手持ち品と店の商品を有料交換する仕組みがありました)
当然このゲームは全く知りもしませんでしたが、なかなかに目立つ赤基調のパッケに、
結構印象的(カッコよさげ)な絵柄と名前で、3D形式のRPGという点でもプラスな
なかなか当時の私をカモるのには適した条件を備えた一品でした。(逸品ではない)
好奇心を刺激された私は、名も知らぬこのゲームを即刻お買い上げ!(手持ちと交換)
すぐさまゲームをプレイしたのであります。
先ずこのゲーム、今でこそありふれ過ぎた感のある「水・風・火・土」の4要素の
相克関係を含む設定を盛り込んだそこそこ画期的なファンタジーRPGなのですが、
正直に申し上げて・・・・・あまりその設定を活かせておりません。
魔法や精霊(主人公しか行使できない世界でも重要な存在)とかにも
この4要素が絡んでくるのですが、一応ダメージとかに反映はあるものの、
設定自体やゲームへの影響と言った面であまり練られておらず(と思える)、
世界観での重要性の割に、ただのゲーム中の設定の一面としてしか実感無いです。
(たぶん)本当はココがこのゲームの肝になるはずだと思うのですが、
インパクトが凄~く弱いです。(ダメージやキャラ相剋で無理矢理蛇足的にアピール)
この世界観を魅力的に見せて、かつゲームに上手く反映できていたら、
かなり印象が(プラス方面に)変わったゲームになると思われます。
しょっぱなのゲーム根幹部分の超・薄味テイストに加えまして、
オリジナリティの無いどこかで聞いたことありそうなキャラ名のオンパレードと、
個性無き(魅力も感じない)キャラ達の織り成す引き込まれないストーリー!
いや、もうちょっと掘り下げろよ・・・いかにも町の住民A的な感じしか受けない
役割を与えられた感バリバリのメインキャラ達ってどうよ?
(敵となるべく嫌味な態度を貫くライバルキャラや、ゲーム上仲間になる必要があるから付いて来るだけのパーティキャラ等のいかにもな作られたロボット個性的キャラ達)
言うなれば、いつまでもストーリー的には盛り上がらない
ネバーエンディングストーリーならぬネバースターティングストーリー?
(ゲームとしては、一応流石にラスボス戦とか盛り上がりましたが)
まぁ、主人公が無個性で無口なのは別に良いんです。
声が付かない時代のロープレ主人公の多くはそういったものですし。
・・・・・選択肢も全く無いのはちょっとマイナスですが。(流され過ぎ主人公)
ただ、一本道過ぎて(章仕立てで1ダンジョンクリアすると次の章に強制で進む)、
納得いかない面白味の無いストーリー展開を追いかけていくのは・・・・・
苦痛とまでは言いませんが、その話・展開にハラハラやドキドキは皆無です。
昔のFC時代だと一部のゲームを除いてそんな感じかなとも思いますが、
SFC時代としては結構珍しい程にそのあたりに力を入れていないと言うか、
よほどその方面の担当者の方が?な感じだったのかな~と思えてしまいます。
悪い意味での王道感が満載で、普通は王道ってとがった反響は得づらいけど、
ある一定以上の満足感は与えてくれる安パイな設定だと思うのですが、
こちらでは色々と練られていなかったり補足が無かったり等が多すぎて、
王道が王道足りえない事態※となっています。
※悪い魔術師が国に災いをもたらし、伝説の精霊使いの血筋たる主人公が悪徳幼馴染に邪魔されつつ国を救うといった王道的一本道ストーリー。キャラに魅力が無く、ストーリーも何でわざわざ俺(主人公)がせにゃならんの?とのめり込ませてくれない仕立てとなっております。
あ~、マイナス面から始めたら、ディスっているとしか捉えられない文面に・・・
大丈夫です!ココからは盛り返していきます!!(たぶん)
既に忘れられていると思われる私の冒頭の「結構好きなゲーム」発言ですが、
好きだからこそ粗がなおさら目立つといった面もあります。(としておこう)
このゲーム、グラフィックは結構良いんです。
ほぼパケ買いした私が言うんですから、そうに違いありません!(笑)
パケ箱のイラストの主人公が凄まじく悪人面で、ちょい昔のトレンディだった
ダークヒーロー的なスタイルか?と思わせる特徴的なイラスト(私は好き)ですが、
ゲームでは昔のファンタジー物の王道的な純朴キャラフェイスに早変わり!
パケ絵とゲームグラが(タッチ的にも)全く似ておりません(笑)が、
どちらも魅力ある絵柄だと思います。
(パケ絵はよりワイルドなオーフェン?(未読でよく知らないけど)、ゲーム内はロードス島戦記のパーンみたいな感じ)
他に無個性、魅力無しのゲームキャラ達についても、グラフィックは頑張っています。
ヒロインっぽいキャラも2人いますが、どちらも良好なグラフィックをしています。
・・・・・このゲームに(主人公と親密になる)ヒロインは1人たりともいませんが!
(寝取られでも、別に仲間がオカ〇だったとか言うオチでもありません・・・ただ単にラブロマンス的な要素が皆無なだけです。このあたりもある意味斬新?)
そしてそして、何といっても音楽がイイ!
このゲームの上級者(笑)はまるで音楽CDのごとく、
裏技でOPからミュージックモードに入って音楽聞くためのソフトと言われるくらいに
良い音楽が多いです。(私も音楽目的で中古を買いなおした記憶があるような・・・)
・・・あれ?ゲーム自体は否定してる言い方になってるか?おかしいな・・・
で、このグラフィックと音楽が中心となって醸し出してくれる
ゲームの雰囲気がとても良いです。(客観的なゲーム評自体はイマイチかも)
それ故に・・・・・残念なそれ以外の要素がめちゃくちゃ惜しい!
ちゃんとクリアまでプレイして楽しんだこと自体は間違いないのにッ!!
きちんとしたゲームバランス・システムにて(かつ章仕立ての1本道は改変求む)、
魅力あるキャラや良き王道的ストーリーを配置できていたら・・・・・
結構な傑作になった気がして残念でなりません。
(う~む、それってほぼ別のゲームになってしまっているかな?)
YOUTUBEで「カードマスター」で検索してみたら、
音楽とかも聴けますので、興味が湧いた方は是非聴いてみて下さい。
そして、書き方が拙くて伝わりきらないかもしれませんが、
私はこのゲームが好きです。(マジで)
ストーリーもキャラクター(外見以外)もゲーム性も否定していますが!(笑)